ご挨拶

土湯温泉について

土湯温泉は、福島市南西部に位置し、吾妻山系に囲まれた標高450mの高原地です。JR福島駅よりバスで40分、東北自動車道福島西ICより車で20分程度でお越しいただけます。
土湯温泉町一帯が磐梯朝日国立公園内にあり、国立公園内を源流とする荒川の谷間に旅館が立ち並ぶ景観や、新緑・紅葉と四季折々の変化が楽しめる温泉地で、「国民保養温泉地」の指定をいただいています。
郷土史によると、土湯温泉の開湯伝説は聖徳太子の時代までさかのぼります。荒川をついた矛先より湯が沸き、「突き湯」と呼ばれたことが、「土湯」の地名の由来だといわれています。「土湯」という地名は、鎌倉時代の史書「吾妻鏡」で初めて紹介されています。
温泉は、古くから「土湯十楽」と謳われた名湯で、単純温泉・炭酸水素泉・硫黄泉・酸性緑ばん泉・鉄泉・重曹泉など多種多様な泉質が楽しめます。土湯温泉街は、「湯遊つちゆ温泉協同組合」が管理・供給する「単純温泉(バイナリー発電に利用)」、標高1,200mに位置する土湯峠温泉郷は「硫黄泉」が主な泉質です。
また、「土湯こけし」は土湯を代表する伝統工芸品です。宮城県の鳴子、遠刈田と並び、東北三大こけし発祥地のひとつであり、江戸時代後期から作られるようになったといわれています。

土湯温泉の復興を目指して

 土湯温泉は、東日本大震災による建物への直接的被害に加え、東京電力福島第一原子力発電所事故による風評被害により、5旅館が休廃業してしまう事態に見舞われました。その結果、温泉地としての規模や宿泊収容定員数も半減し、観光客が激減してしまい、町の存続に係る危機的な状況になりました。
 当社は、この危機的状況から土湯温泉町の復興と振興を目指すため、地元資本により設立したまちづくり会社です。
 町内を流れる東鴉川の第3砂防堰堤(1952年完成)を利用した小水力発電事業と、土湯温泉源泉地の温泉熱を利用した地熱バイナリー発電事業を「復興の柱」とし、再生可能エネルギーを通した新たなまちづくり事業を展開します。再生可能エネルギー電気の固定価格買取制度に則った売電を行い、得られた収入は投資分を償却後、まちづくりと観光地づくりを中心とした同町の復興に利用する方針です。
 発電施設周辺には、再生可能エネルギーの体験学習施設を整備し、視察や各種研修会などを全国から招致することで、土湯温泉の復興を推進します。

社長からのご挨拶

東日本大震災と原発事故の未曽有の大災害から土湯温泉町の復興と再生を願い、さらには、災害前を超える賑わいを取り戻そうと、平成24年10月、地元の団体が出資して「株式会社元気アップつちゆ」が誕生しました。めざしたのは、1.温泉観光地の将来を占うモデル地域の構築。2.少子高齢・人口減少社会への対応。3.自然再生エネルギーによるエコタウンの形成。4.産官学との連携。の四つです。現在、再生可能エネルギー事業では、地域の固有の資源でもある温泉を活用し、全国的にも数少ない成功事例として400kWのバイナリー発電所が稼働し、さらには、砂防堰堤の落差を利用した140kWの小水力発電所も稼働させることが出来ました。また、バイナリー発電所から排出される冷却水の有効活用を図るため、全国的にも珍しいエビの養殖事業も始めました。廃業した空き旅館や空き店舗を活用しエビの釣り堀や食事処、カフェ等を整備し、賑わいを創出する再開発事業についても計画が進められています。観光とは、その国の光を観ることだと言われます。ぜひ、お誘い合わせの上、土湯温泉町の「光」を観にお越し下さい。環境省より、環境に優れ泉質や湯量も豊富なことから「国民保養温泉地・ふれあいやすらぎ温泉地」の指定もいただいています。皆様のおいでをお待ちいたしております。
 平成29年4月吉日

株式会社元気アップつちゆ         
代表取締役社長  加 藤 勝 一 

メッセージをお寄せください

戻る

メッセージが送信されました

警告
警告
警告
警告

警告